第175章

王立学院に入学してみれば、周囲の同級生は――彼より圧倒的に強いとまでは言わないまでも、決して少なくなかった。まして身分が上の者など、いくらでもいる。

まだ少年の貴族学生には、その落差が大きすぎたのだろう。自尊心が折れ、心の均衡が崩れた。とはいえ相手の家格は気になる。正面切って何かをする度胸もない。だからこそ、鬱屈の矛先は、平民のユゴスへと向かった。

前の学期から、あいつは何かにつけてユゴスに絡んでいた。だが戦士科は結局、実力がすべてだ。ユゴスの反撃も単純明快。

――絡んでくるなら、殴る。言い返す手間すら要らない。

殴られ続ければ大半は折れる。心から納得する者もいる。けれど少数、どうし...

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